東京都港区虎ノ門に建つ高層マンションの1住戸を改修する計画。
敷地は周辺に愛宕山や増上寺などの景観資源を有し、自然豊かな場所だが、
地上87mの室内ではその自然もあまりにも遠いものとなって現実感がない。
また、計画住戸は両面に開口がとれず、バルコニーの柱が眺望を遮り、
決して外部を積極的に感じられる住戸ではないと感じた。
そこで、地上87mの室内にいても、自然や外部を身近に感じられる住宅にしようと考えた。
人が生活する上で(立つ・座る)の視線レベルをFL+850 1700の間と想定し、
生活をする上でどこからでも緑が見えるようにその範囲に植物や野菜を植える。
そうする事によって視界にはいつでも緑が入ってくる事になり、自然を身近に感じながら生活できる。
これから、マンションはますます高層化が進み、人々は地面から離れて生活をすることになると思うが、
そういった流れの中で、自分の生活する場所で野菜を育てたり、自然を感じながら生活できるということは、人が人間的であるために重要な要素なのではないかと思い提案した。

